7.242026
【FPが解説】NISAで値下がりしたらどうする?教育資金づくりで焦らないコツと「積立投資」の強み

こんにちは!子育て世代専門のファイナンシャルプランナー、角山(かくやま)です。
前回のコラムでは、教育費の準備で最も重要なのは「とにかく少しでも早くスタートすること」とお伝えしました。早めに準備を始めることで、時間を味方につけながら毎月の負担をムリなく抑えられるのでしたね。
👉 【前回の記事】教育費の準備はいつから?早く始めるべき理由とNISA活用のコツはこちら
さて、前回の記事を読んでくださったママたちから、最近こんなご相談をいただく機会が増えてきました。
「NISAを使って教育資金を貯めたい気持ちはあるんです。でも、もし元本割れしたり値下がりしたりしたら……と思うと、怖くて一歩を踏み出せません」
投資を検討するとき、誰もが一度は抱くとてもリアルで自然な不安ですよね。
今回は、そんな「値下がりへの恐怖」を少しでも和らげ、安心して資産形成を続けるための考え方をわかりやすく紐解いていきたいと思います!
値下がり=失敗?ニュースの暴落報道に惑わされないで
テレビのニュースで「株価が大幅に下落しました」「世界的な物価高が続いています」といった話題を目にすると、「いま投資を始めたら損をしてしまうのでは……」と心配になりますよね。
日々、世界中ではさまざまな出来事や経済の変動が起こっています。そのため、私たちが積み立てているお金の評価額が、時と場合によって一時的に下がってしまうのは決して珍しいことではありません。
では、「値下がりした=投資に失敗した」ということになるのでしょうか?
実は、お子様の教育費のように「10年〜15年以上の長い期間」をかけてコツコツ積み立てていく場合、一時的な値下がりは必ずしも悪いことばかりではないのです。
安い時にたくさん買える!「積立投資」ならではの仕組み
毎月決まった金額(たとえば毎月1万円など)をコツコツ買い付けていく方法を、専門用語で「ドル・コスト平均法」と呼びます。
この方法でお金を運用していると、価格の動きによって面白い現象が起こります。
- 価格が高いとき: 購入できる「量」は少なくなる
- 価格が安いとき: 同じ1万円でも「たくさんの量」を買い足せる!
自分の資産の数字が下がっているのを見ると、どうしてもヒヤヒヤしてしまいますよね。ですが見方を変えれば、積立を長く続けている人にとっては「今までより安く、たくさんの量を仕込める大チャンス」でもあるわけです。
その後、世界の経済が再び元気を取り戻して価格が上がったとき、安い時期にしっかり買いためておいた分、資産の増え方がぐんとスピードアップします。
10年・15年先の教育資金なら「焦って途中でやめる」必要はない
教育費が必要になるのは、お子様が高校や大学へ進学する「10年後」や「15年後」というご家庭が多いのではないでしょうか。
もし今、一時的な暴落や相場の値下がりが起きたとしても、使う予定がまだずっと先なのであれば、焦って途中で解約(現金化)してしまう必要はありません。
じっくり積立を継続し、時間を味方にしながら相場の回復を気長に待てることこそが、長期投資ならではの一番の強みなのです。
⚠️ ただし、ここだけは注意!
もちろん投資である以上、元本が保証されているわけではありませんし、将来の利益をお約束するものでもありません。
だからこそ、実際に投資をスタートする前には以下の土台を整えておくことが大切です。
- 毎日の暮らしに必要な生活費はしっかり確保しておく
- 急な病気やトラブルに備える「預貯金(お守りのお金)」を取り分けておく
- その上で、当面使う予定のない「無理のない余剰資金」で積立を始める
手元のお金をすべて投資に回してしまうと、値下がりしたときに生活が苦しくなり、損をしたタイミングで泣く泣く解約せざるを得なくなってしまいます。まずは手堅く預貯金の土台を作った上で始めるのが、成功への一番の近道です。
まとめ:子育てと一緒。一喜一憂せず「長い目」で見守ろう
子育ても、毎日思い通りにいくことばかりではありませんよね。 熱を出して焦ったり、イヤイヤ期に頭を抱えたりしながらも、日々の積み重ねを通してお子様は少しずつ、たくましく成長していきます。
資産形成も、まったく同じです。
日々の細かな値動きに振り回されて一喜一憂するのではなく、長い目で見守りながらコツコツ続けていくことが何より大切です。
教育費の準備で「1日でも早くスタートすること」をおすすめしている本当の理由は、こうした一時的な値下がりにも焦らず対応できる「時間」という心強い味方を持てるからなんですね。
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