コラム

金利が上がる時代に

「最近、金利が上がっているけど、自分の生活には関係あるの?」

そんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか。
実は今、日本のお金を取り巻く環境は大きく変わり始めています。

📌 2026年9月 現在の最新経済動向

  • 追加利上げの検討:日本銀行は2026年9月17~18日の金融政策決定会合で、政策金利を現在の1%から1.25%へ引き上げるとの見方が強まっています。※1
  • 為替の大きな変動:9月初めには1ドル=160円台だったドル円が、一時152円台まで円高方向に動くなど変動が続いています。※2

「円安」「インフレ」「金利上昇」。
これまでニュースの中の話だったものが、少しずつ私たちの家計にも影響する時代になっています。

では、私たちは何をすればいいのでしょうか?
今回は、今こそ見直しておきたい3つのポイントをご紹介します。


① 住宅ローンを確認する

金利上昇で最初に気になるのが住宅ローンです。
特に変動金利で住宅ローンを組んでいる方は、「金利が上がったら返済額はどうなる?」ということを一度確認しておきましょう。

もちろん、金利が上がったからといって、すぐに大きく返済額が増えるとは限りません。
しかし、以下のポイントを把握しておくことは大切です。

▼ 住宅ローンで事前に確認しておくべき4項目

  • 現在の借入残高
  • 残りの返済期間
  • 現在の金利
  • 金利上昇時の想定返済額

大切なのは「金利が上がるから固定金利に変える」という単純な判断ではありません。
今の家計にどの程度の金利上昇まで耐えられるのか。ここを確認しておくことが重要です。

② 預貯金だけで大丈夫か考える

物価が上がるということは、同じ100万円でも将来買えるものが少なくなるということです。
例えば、物価が毎年2%ずつ上昇すると、単純計算では20年後のお金の価値は現在の約67%になります。※3

だからといって、「全部投資しましょう」という話ではありません。
まず必要なのは、お金を目的別に整理することです。

お金の区分 主な目的 適切な置き場所
使うお金 日々の生活費、近々の予定出費 普通預金
守るお金 生活防衛資金、緊急時の備え 定期預金・預貯金
増やすお金 10年・20年先に使う将来の資金 NISA等を活用した長期投資

生活防衛資金など、すぐに必要になるお金は預貯金で確保する。
一方で、将来使う予定のお金については長期的な資産形成を考える。このように、お金の目的によって置き場所を分けることが大切です。

③ 保険も「入りっぱなし」にしない

物価が上がれば、家計の支出も変わります。
以前は無理なく払えていた保険料でも、「最近、固定費がちょっと重いな」と感じることがあるかもしれません。

一方で、保険を単純に減らせばいいわけでもありません。
住宅ローン、教育費、貯蓄額、収入、家族構成などによって、必要な保障は変わります。

「今の自分たちに必要な保障は何か?」を定期的に確認することが大切です。


大切なのは「金利」「物価」「為替」を別々に考えないこと

今回のような金利上昇や為替の変動を見ると、
「投資したほうがいいの?」「住宅ローンはどうすればいい?」「保険を見直したほうがいい?」と、それぞれを別々に考えてしまいがちです。

しかし、本当に大切なのは、家計全体を「一つのお金の設計図」として考えることです。

住宅ローン、教育費、保険、預貯金、NISA、老後資金。これらはすべてつながっています。

💡 家計のバランス例

  • 住宅ローンの返済額が増える ➔ 資産形成に回せるお金が減る可能性がある
  • 保険料を見直して毎月1万円浮く ➔ その1万円を将来の資産形成(NISA等)に回せる

だからこそ、今の時代は「何を買うか」よりも、「お金をどう整理するか」が重要になってきています。

今こそ「お金の健康診断」を

金利が上がったから、すぐに何かを変える必要があるとは限りません。むしろ大切なのは、以下の疑問を一度整理してみることです。

  • 現在の家計は、金利が上がっても大丈夫?
  • 物価が上がっても、将来のお金は足りる?
  • 今の保険は、本当に必要な保障になっている?
  • NISAなどの資産形成は、自分たちの目的に合っている?

お金の問題は、問題が大きくなってから考えるより、余裕があるうちに整理しておくほうが選択肢も増えます。
ニュースで「利上げ」「円安」「インフレ」という言葉を見かけた今だからこそ、一度、自分たちの家計を見直してみませんか?

🏢 FP事務所ライフナビでのご相談

FP事務所ライフナビでは、保険だけでなく、住宅ローン・教育費・NISA・老後資金など、家計全体のお金の整理についてご相談いただけます。
「何から考えればいいかわからない」という方も、まずは現在のお金の状況を一緒に整理するところから始めてみましょう。

※本コラムは2026年9月11日時点の情報をもとに作成しています。

【出典・参考】

  • ※1 共同通信「日銀、今月の会合で利上げへ ペース加速、1.25%に」(2026年9月8日)
    日本銀行「金融政策決定会合の運営」(2026年の開催日程)
    https://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/index.htm
  • ※2 日本経済新聞「円急伸152円台、主要通貨で独歩高『全方位的な円買い圧力』」(2026年9月8日)
    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB081EQ0Y6A900C2000000/
    共同通信「円急伸、152円台後半 2月以来、半年ぶり高水準」(2026年9月8日)
  • ※3 100万円÷(1.02の20乗)≒約67万円として試算

このコラムを書いた人

マネーセミナー講師:大植 裕一

ファイナンシャルプランナー。特定の金融機関に属さない中立な立場で、年間100世帯以上の家計改善をサポート。値上げが続く今、独身・既婚問わず「将来に備える土台作り」の重要性を説く。「難しいお金の話を、誰よりも分かりやすく」がモットーで当事務所のエース。

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両日 10:30~11:30
定員 先着5名
受講料 無料
応募締切 各開催日の4日前
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場所 岡山ふれあいセンター 第5研修室(両日とも)
(岡山市中区桑野715-2)
講師 大植 裕一 先生
(家計改善 × 将来設計アドバイザー)
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