7.12026
【FPが解説】教育費の準備はいつから始める?少しでも「早く始める」が正解な理由

こんにちは。FP(ファイナンシャルプランナー)の角山です。
いつもはHUGHUGママスクールの講座『子育てママが始める教育費と老後のお金の貯め方』でお話ししていますが、皆様からのご要望にお応えして、今更聞けない「お金の話」を分かりやすくお伝えします。
教育費の準備で最も大切なのは「いつかやろう」ではなく、「少しでも早く始めること」です。
「まだ子どもが小さいから先の話だし……」 「新生活が落ち着いてからでいいかな?」
そう考えて後回しにしていませんか?実は、始める時期が少し遅れるだけで、将来の家計への負担は大きく変わってしまいます。
今回は、なぜ教育資金の準備を「早く始めるべきなのか」、その具体的な理由と、今話題のNISAなどを活用した効率的な貯め方について詳しくお話しします。
子どもの成長とお金は似ている?小さく始めて大きく育てる
皆様のお子様も、生まれたばかりの頃は本当に小さかったですよね。 寝返りをしたり、ハイハイをしたり、歩けるようになったり、言葉を話したり……。毎日一緒にいると気づきにくいですが、振り返ると本当に大きく、頼もしく成長しているものです。
実は、お金の準備もこれによく似ています。
「教育費の準備」と聞くと、「最初にまとまったお金が必要なのでは?」とか「毎月数万円ずつ貯金に回さなきゃいけないのでは?」というイメージがあるかもしれません。しかし、最初から無理をして大きな金額を準備する必要は全くありません。
生まれたばかりの赤ちゃんが少しずつ大きくなるように、お金も毎月少しずつ、コツコツと続けることで、将来の負担をぐっと軽くすることができます。
大学進学まで「15年」ある家と「5年」の家の違い
では、具体的に「早く始める」と「後から慌てて始める」のでは、どれくらい違いが出るのでしょうか。
大学進学のための資金として、仮に「300万円」を準備する場合を例に挙げてみましょう(※分かりやすくするために、金利や運用益は考慮せず単純計算します)。
パターンA:子どもが3歳から(高校卒業まで15年間ある場合)
- 準備期間:15年(180ヶ月)
- 毎月の積立額:300万円 ÷ 180ヶ月 = 約16,600円
パターンB:子どもが13歳から(高校卒業まで5年間しかない場合)
- 準備期間:5年(60ヶ月)
- 毎月の積立額:300万円 ÷ 60ヶ月 = 50,000円
いかがでしょうか。目指すゴール(300万円)は同じでも、15年かけて準備する場合の毎月の負担は約16,600円。これなら、児童手当などを上手に活用すれば、家計を圧迫せずに捻出できる金額ですよね。
一方で、中学生になってから慌てて5年で貯めようとすると、毎月50,000円もの大金を捻出しなければなりません。この時期は塾代などの習い事費用も増えるため、家計への負担は非常に重くなってしまいます。
このように、早く始めることの最大のメリットは、何よりも「時間」を味方にできることなのです。
最近話題のNISAも!時間を味方にする「複利の効果」とは?
最近はテレビやSNSでもよく見かけるようになり、NISA(少額投資非課税制度)などを利用して教育資金や老後資金の資産形成を行う子育て世代の方が増えています。
この資産形成(投資)の世界において、「時間」は最も強力な味方になります。その理由は、時間をかけることで「複利(ふくり)の効果」が期待できるからです。
複利の効果とは、運用によって得られた利益を元本(最初に預けたお金)にプラスして、さらに次の運用に回していく仕組みのこと。
難しく聞こえるかもしれませんが、 「お金が働いてくれて、さらにお金を生み出し、そのお金がさらに大きなお金を生む雪だるまのような仕組み」 と考えると分かりやすいかもしれませんね。
単利と複利のイメージ違い
- 単利(たんり): 預けた元本に対してのみ利息がつく。
- 複利(ふくり): 元本+利息の「合計額」に対して次の利息がつくため、時間が経つほど増え方が加速する。
この複利の効果は、期間が5年や10年といった短期間ではあまり実感が湧きません。しかし、15年、20年と長期でコツコツ続けることで、その効果は驚くほど大きくなります。だからこそ、教育費の準備は「1日でも早く始めた方が有利」と言われているのです。
⚠️ 知っておきたい投資のリスク もちろん、NISAなどを活用した資産形成は「投資」ですので元本保証ではありません。市場の動きによっては一時的に値下がりするリスクもあります。ですが、多くの方が長期でコツコツと積立投資を行うのは、この「時間の力(複利の効果)」を活用することで、元本割れのリスクを減らしながら安定した成果を目指せるからなのです。
大切なのは金額ではなく「始めること」と「続けること」
子育ても、一日で結果が出るものではありませんよね。毎日の小さなスキンシップ、毎日のごはん、日々の積み重ねが、お子様の大きな成長につながっています。
お金の準備も全く同じです。 「今は家計に余裕がないから……」と諦める必要はありません。最初は毎月3,000円でも、5,000円でも構いません。
大切なのは、金額の大きさではなく、「今すぐ始めること」と「細く長く続けること」です。
まずは現在の家計のバランスを見直し、無理のない金額からスタートしてみませんか?
「我が家の場合はいくら必要?」「何から始めたらいい?」とお悩みの方は、お一人で抱え込まずに、ぜひ一度お気軽にご相談ください。ライフプランに合わせた最適なシミュレーションを一緒に行いましょう!
未来のお子様のために、そして将来のご自身のために、まずは今できる小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか。
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| 講師 | 角山 大尚 先生 (子育て世代専門ファイナンシャルプランナー) 「ちょっとためになるお金の話」でおなじみ。ファイナンシャルプランナーとしてセミナーや個別相談会を全国各地で開催。個別で勉強して身につけた知識をどう実生活に活かしていくのかをアドバイスしている。 |
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